2009年12月17日木曜日

「自分を安売りするな」ねぇ~。

Liberoのお二人がアビジャンに来たよ。この二人、2010年の南アフリカワールドカップの前に、出場国すべてを訪れよう!!という「世界一蹴の旅」をしていて、コートジボワールには六日間滞在されました。今度ね、本を出すみたいだから、皆さんもぜひ読んでみてくださいね!!

なんでも、
あの将軍様の国にも行ったらしく、マスゲームやら平壌の地下鉄やら冷麺やら(かなり大きいらしい)、色々詳しく教えていただきました。中国との国境の町で「ハイ、これ平壌行きの電車のチケット。行ってらしゃ~い!!」と言われて入国したらしいよ。ガイド付じゃないところに私は衝撃を受けたけど。

一番興味深かったのは、どのようにしてこの訪朝を実現させたかという話だったよ。なんでも、大連にいるちょっと怪しめの日本人(?)と、彼の旅行代理店にお世話になったのだとか・・・。うーん、興味ありますね、ものすごく(笑)。どうせ今の北朝鮮に行っても、旅の醍醐味である現地の人との会話だとか、田舎に行くだとか(私はかなりの田舎フリーク)、そんなことは絶対にできないのだろうけど、あの体制が崩れる前に一度でいいから行ってみたいな、とはずっと思っておりました。私の日本の大学には、朝鮮半島の専門家である教授がいるんだけど、彼は、あまりにもテレビなんかで北朝鮮の話をするものだから、何年か前に将軍様によって入国禁止が下されちゃったんだって!!どんだけだ。私も、ウガンダやコートジボワールの入国を拒否されない程度に頑張ります(笑)!!

何はともあれ、政治なんかどこの国に行っても醜いもの。そんな政治問題を抜きにして、純粋に旅行好きの冷麺マニアとして、将軍様のお国に少し触れてみたいなと企む私です。人々が飢えてる国で巨大冷麺を食べるのは心苦しいけど・・・でも興味ある!!卒業旅行の行き先は決まったね。

アビジャンでは、どういうわけか中国の貿易会社の宿泊施設に滞在することになったお二人。私もこの施設には足を踏み入れたけれど、門の中は治外法権のチャイナワールドでした。上海に行ったときに、郊外の工場の宿泊所になぜか泊まったことがあるんだけど、このアビジャンの宿泊施設は上海の工場の宿泊所を彷彿とさせるものでした。恐るべきチャイナパワー。Ils sont partout(彼らはどこにでもいるね)!!

お二人とは、仕事の話や将来設計についても話したよ。私自身、仕事のことではものすごく悩んでいた(今も悩んでるぶ~)ときに、日本や中国でバリバリ働いていた彼らからのアドバイスを聞けたのは本当によかった!!やっぱり、日本人の人が言うことって私の中にスーッと入ってくる。ヨモケンさんに「自分を安売りするな」と言われたときには、なんだか、自分の心の奥底にあるなにかを言い当てられたような気がしてオロオロしちゃったしね。中国の現地採用として働いた経験もある彼だからこそ、この一言は余計に重く感じられた。

今回のインターンを始めてから、自分の社会的価値について、そしてその自分の価値の代価としてのサラリーについてよく考えるようになった。今、私はお給料をもらっているけど、そのお金でやっとこ生活していけるくらいの微々たるもので。とはいえ、こちらの公務員の初任給よりもほんのちょっぴりいいみたいだけどね。たとえお給料をたくさんもらったとしても、私は絶対に質素な生活を続けるとは思うけど、それでも、日本で家庭教師をしていた時期に十時間で稼げる額をここでは一ヶ月で稼いでいることを考えると、なんだか切なくなる。今回はお金のために働いているわけではないって最初から分かっていたつもりだったけど、一応これでも一生懸命働いているんだけどなぁと思ってしまう。

日本ではできない経験をさせてもらっているのは事実だし、新しい友達はできたし、毎日何かしらを学んではいるけれど、それでも私の価値ってこんなものなのか!?という疑問は頭から片時だって離れることがないんだな。

まぁ、名義上は学生インターンだし、フランス語もろくに話せない私にこんな機会が巡ってきたのだから、感謝しなくちゃいけないとは思うんだけど。複雑だよー。疲れているときや、思考がどうしてもマイナスになりがちなときには「私はいいように利用されて搾取されているんじゃないのだろうか」だなんて考えては落ち込んで(まぁ簡単な話、実際にはフランスの学生インターン制度なんて単なる搾取なんだけど)、資本主義について考えてみたり、労働者の権利について思いをはせたり、何が自分にとって大切なのかについて自問自答してみたり。

自分で言うのもなんだけど、私は相当鈍いんです。よく言えば、何に対してもどんな状況でも我慢できるサバイバル人間ということになるんだけど。(あ、でも、マケレレ大学とウガンダ女には我慢できなかったよ、あのhopelessさにはもうお手上げ。)ウガンダに住んでいたとき、仲良くしていただいていたJICAの専門家の方を一度だけ寮に連れて行ったことがあったんだけど、彼女は私の生活環境を目の当たりにして絶句しておりました(笑)。私にとってはこれが当たり前だったし、別に生きていけるのだから何が問題なのかよく分からなかったけど、青年海外協力隊をも経験している彼女から言わせてみると、私の生活環境は「協力隊よりも遥かに苛酷だ」そうで(笑)。過酷という言葉が使われたのには驚きだったけど、言われて初めて「ああ、そうなのか、そんなところで暮らしているのか自分は」なんてボーっと考えてみたり。だからといってここを抜け出そうとか、「自分はなんて惨めなんだ!!」なんてことは一切思わなかったけどね。

この鈍さは自分の今後の財産にもなるだろうから大切にしていきたいが、一歩間違えれば、気づかないうちに騙されたり搾取されたりしてしまうかも知れないので、本当に気をつけないと。

そんな自分の弱点を意識しているからこそ、この六月からのインターンには辛いものがかなりあるんだな。もうちょっと自分が器用になって、自分を高く売ることができれば、もっと条件のいい学生インターンなんて世界中にいくらでもあるのになと思いながら、自分の置かれた状況について考えてみたり。その一方で、ウガンダの寮と同じで、ここでも生きていけているんだから別に問題はないと思わなくちゃ!!という、変な力が体の中で作用していたり。

私の日本の大学って、世間でチヤホヤされてる割には、学生間のエリート意識はそんなに高くない。総合的に日本で一番素敵な大学だと思うし、東大や慶應には逆立ちしたって「勝てない」ところが私は大好き(笑)。卒業後もみんなが所謂一流企業や国家公務員になる訳ではないし、結構やりたい放題に生きている人は多い。自分を含めてだけど。

それでもやはり、私の友達の多くがエリートな進路を実現させている。もちろん、それぞれの人の実力と努力が報われたのだから大学名など関係ないのだろうが(そう信じたい・・・まだまだ日本の学歴重視社会は根強いみたいだからねぇ)、友達のサクセスストーリーを目の当たりにすると、複雑な気分にもなる。私の大学なんて、東アジアを出ちゃえば一無名大学に過ぎないことぐらい最初から十分承知していた。でも私は何をやっているんだろう?と。もっと場所を選んで上手くやれば、私だってみんなみたいになれたかも知れないのに。もちろん、お金にはならなくても、社会的地位はメチャメチャ低くても、コートジボワールの小さな会社でチャレンジに満ち溢れた仕事をしているほうが、今の私にとってはハッピーであるのは間違いないんだけど、それでもないものねだりはしてしまいます。自分がチャチイ人間で嫌になってしまうね。

来年の今頃、自分がどこで何をしているのかはまったく予想がつかないけれど、このインターンで感じた理不尽さを少しでも生かした選択ができていればなぁ、と願っています。この会社に正式に就職するのか、それとも別の道を選んでいるのか。うーん、どうなんでしょうね、全然先のことが見えないからこそワクワクできるのだけど。

「自分を安売りするな」

ただしヨモケンさんも言っていたけど、二十代は自分が一番成長できる環境に身を置くのがベストなんだろうね。もちろん、安売りしすぎない範囲内での話だけどね。先人も、「若いうちの苦労は買ってでもしなさい」って言ってるくらいだし・・・。

つい数年前までは、嫌らしい計算とかメリット・デメリットなんか特に考えずに、自分に正直なマイウェイを突っ走れたのにな。まだ22のペーペー学生なんだし、こんな生意気なこと考えている暇があったら、もっとフランス語の単語を覚えたり、コートジボワールについてもっと勉強したりしないといけないんだけど。

大人ではないのに子どもでもない。今の自分は、社会的思春期なんだと思う(笑)。なんだか、一生社会的思春期のままで終わってしまいそうな気がするが、その心配はもうちょっと先送りにしてもいいのかな。こんなとき、坂本竜馬ならどうするだろうかなぁと考えてみたりね。いや、彼はすごいよ。

今の私には、余計に炎天下の中を薪だろうと水だろうと運んでいるこっちの子どもたちがすごく大人に見える。大人というか、彼らはとてもmatureだよね。おばあちゃんになっても、彼らほどはmatureにはなれないと思わせる「何か」が彼らからは発信されているようだ。

実はこんなことを考えたりしている毎日です。ああ、マジで将来どうしようかなー。この際だから、一年間どっかのアフリカの村で人生修行させてもらおうかな。薪を運んだり、水を運んだりしながら、ただただ生きることがどれだけ大変で大切な仕事かということを学ぶの。師匠はもちろん子どもたちで。どうだろう?


修行しまーす。
この子裸足よ。地面熱いのに・・・。

この子も!!みんなすごくmatureです。

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