2009年11月11日水曜日

アフリカ系日本人、冬のスカンジナビアへ行く


こんな風景初めて!!アフリカじゃ間違いなく見られない。


さて、赤道直下で1年間生活していた私がベルギーの次に向かったのは、なんと冬のノルウェー。完全にアウェーです。でも、今回の渡欧の一番の目的であるISFiTのためだから仕方がない。

その前に、一瞬だけストックホルムにいたんだけど、ここで私を泊めてくれたスウェーデン人のオタクガールは、こんなタトゥーをしていた。



とりあえず、字に間違いがなくてよかったね。

海外にいると、漢字をモチーフにしたタトゥーをしている人をよく見かけるけど、

たまーに間違いなんかがあったりするんだよね(線が一本多いとか)。

タトゥーだし、直しようがないから指摘しようにもできないという・・・。




すげーな、この手のタトゥーを見たのは初めてだわ。芭蕉もきっと喜んでいるに違いない。

ストックホルムは、いい街だったよ。時間がなかったのが残念だけど、街中に素敵なデザインが溢れている。独断と偏見に基づいた「いつか住みたい街ナンバー2」に堂々のランクインだね。ナンバー2なのが微妙だけど、ちょっと寒いから。ちなみに、ストックホルムのせいでナンバー3に転落したのはシドニーで、今のところナンバー1の地位を維持しているのはバンコクっす。

ストックホルムに住みたい本当の理由は、もしかしたらこれかも。

まぁ、バンコクにもセブンならあるから大丈夫。


ストックホルムのセブンは、なんか洗礼された雰囲気。それにしても高い。




そんなこんなでノルウェーに到着。スウェーデンからの電車の中では、北欧女子による逆ナンテクニックを早速目の当たりにし、「あぁ、あれが噂の・・・」と思いながら眺めていた(詳しくは下記参照)。真っ白な雪と黒い森、それからたまに出てくる赤い家。車窓から見える色の組み合わせが、今まで足を踏み入れたことのない世界にやって来たことを物語っているようだ。なんだか面白いことになりそう!!

それにしてもノルウェー・・・なんなんでしょう、このユートピアみたいな国は。

正直なところ、この国に滞在していた一ヶ月の間で、日照時間の短さよりも、物価の高さよりも、マイナス20度以下の世界よりも、かすかにお目にすることができたオーロラよりも、ノルウェー人の飲みっぷりと、お酒が入る前と後のノルウェー人の豹変振りに一番衝撃を受けたような気がする。

ノルウェーの若者のパーティ文化については、現地で暮らす日本人の友人からさんざん聞いてはいたので、心の準備はできていた。彼女の警告(?)はこんな感じだ。ここではあえて面白さを残すために、彼女が使った表現なんかは忠実に再現しながらまとめてみた。

「基本的に彼らは政府に手厚く守られており、落ちこぼれようが努力をしなかろうが一定の水準で生活していける保障がされている。将来に対する不安も生活に対する悩みも特にはないため、甘やかされて育つ子どもな大人があまりにも多い。だから、やりたい放題基本的にやる人もものすごく多い。

ここではみんな、普段は福祉社会だのなんだの言っている心優しい北国の民であるが、お酒が入ると豹変してみんな破壊的になる。外ではアルコール類は高すぎるので、みんな最初は、スーパーで買ってきた大量のアルコールで宅飲みをするのだが、その際に必ず家の中はメチャメチャになる。

普段から、男女平等・もしくはそれ以上の社会を謳っているノルウェー女子は相当強いが、お酒が入ると彼女たちは、更に怖いもの知らずの肉食動物と化する。そして、そんな彼女たちの尻に普段から敷かれているノルウェー男子は、アルコールのおかげでシャイではなくなるものの、やっぱり肉食に追い掛け回される草食動物となる。だから、宅飲みの後にみんなが行くパーティでは、面白いくらいに次から次へと草食が肉食に食べられていく。みんな泥酔してるから、自分が誰と一緒にいるとかそんなのは気づいていない場合が多い。

ちなみに、家を出るときには、肉食ちゃんたちは分厚いダウンジャケットに完全防寒のスノーブーツというスタイルだが、会場に着くとみんなジャケットを脱ぎ、靴を履き替える。北国の反動からか、女の子はみんな南国風の超ミニスカートで、中には水着と間違えそうになるファッションの子もいる。ファッションのことはどうでもいいけど、とにかく北国でカリフォルニアみたいなパーティをするのは楽じゃない。」

これを聞いたときは「アハハハハ、肉食でやりたい放題の女とか、尻に敷かれてる男とか、それからハンティングのあたりとかウガンダと一緒じゃん!!」と笑うだけであったが、実際にこの警告されていたことを全てこの目で目撃したときには、あんなに極端だとは思わなかったので正直ドン引きした。

ウガンダ人の場合、この類のハンティングには、常に金銭的・物質的欲望が付随してくる。しかも彼らの場合は、表面的には「神を愛しています、処女を守ります、アーメン」だなんてノコノコ言ってのける敬虔なキリスト教信者だから、あまりの猫かぶりにうんざりさせられる。エイズだって蔓延してるから相当危ないしね。

その点、ノルウェー人はいちいち極端だが、誰かをだまそうだとか、お金がほしいだとかいういやらしさがないだけまだスッキリしていていい。基本的に無宗教で先進的な考えを持った人が多いから、行動と言論が一致しているのもうさん臭くないしね。エイズだって皆無に等しいから、「ハンティングしたけりゃ自己責任でどうぞご勝手に」という話である。

マケレレにはノルウェーから10人ほどの学生が数ヶ月だけ来ていたが、当時は「北欧=ABBAとサンタとキシリトール(しかも、この中にノルウェー的要素が入っていないから笑える)」ぐらいしか知らなかったため、彼らの行動の数々を理解することはできなかった。お金だって、どこからあんなに沸いてくるのかが不思議で仕方なかった。すごい豪遊っぷりだったんだよ。でも、今ならなんとなく分かる気がする。マケレレノルウェー組は多くのネタを提供してくれたので、後でまた詳しく書きたい。

初日から「先週末にちょっと東京に遊びにいって来たの~」というノルウェーギャルに遭遇し、彼らの金持ち具合に改めて驚いた後(ってかさすがに週末東京は異常でしょう)、オスロでなぜか深夜のラジオに出演した。これは、スタジオにいた人みんなが酔っ払ってダメになっちゃったので、なぜかその場にいた私がパーソナリティーを務めるハメになったというお話ね。卵の焼き方について、どうでもいい話をグダグダとした覚えがある。

その後は、マケレレノルウェー組と各地で再会を果たしたり、空港を間違えて飛行機ミスったり、北ノルで農場スティしたり、豪華客船のラウンジに素泊まりしながら、格安で冬のフィヨルド巡りの船旅を数日エンジョイしたり。

この船旅、こう書くとゴージャスに聞こえるけど、実際にゴージャスだったよ(笑)。お金なかったから食パンとリンゴくらいしか食べなかったし、寝たのもソファーの上だったけどね。人とモノと動物でごったがえしたアフリカの舟旅(どの舟も、船旅と呼べるレベルではなかった)も嫌いじゃなかったけど、ヨーロピアンのおじいちゃんおばあちゃんを乗せた豪華客船も、たまには悪くない。

7階建ての船には初めて乗りました。
この廊下で100メートル走ができそう。


ただしこの船旅中、美しい大自然のパナロマを横目に、ゼミの課題にヒイヒイ言っていたことは忘れることにしよう。地獄のD門ゼミ(通称デーモンゼミ)春休みの課題@豪華客船・・・ちーん。まさか休学する運命が待ち受けてるなんて、このときは予想すらしてなかったから仕方がなかったんだけどね。卒業したかったから、そりゃ必死でやりましたよ。

フィヨルドの一部。


こんな出来事もあった。ある日雪の山道を一人でテクテクお散歩していたところ、遠くからトラックの運ちゃんに「おーい!!」と呼び止められた。無視して歩き出しても、まだ呼ばれている。何事かと思いトラックに近づいてみると、彼は「そこで何をしているんだーーー!!早まるなーーー!!」と叫んでいるではないか。ノルウェーのみならず、ヨーロッパの小国のすばらしいところは、田舎でも英語が通じるところだ。この運ちゃんも、英語で私に呼びかけてきた。「散歩してるんですけど・・・」と答えたら、「え??そうなの??」と目を丸くする彼。

どうやら、自殺をする人と間違えたらしい。冬のスカンジナビアって、自殺者が一気に増えるらしいしね・・・・まぁ分からなくもないが、今から自殺しようとする人は、ハデハデのオレンジのマフラーなんか巻きません。


こんなハデなオレンジのマフラーをして、わざわざ自殺なんかしません。

両脇にいるのは、マケレレで一緒だった友達。この写真はオスロにて。



以前、貧乏旅行しに日本に来ていたカウチサーファー宅にもお邪魔した。彼は、浅草観光よりも早稲田の授業見学をしたいと言い張り、居酒屋よりも早稲田の学食で食べたいと言って聞かなかった変り種である。東京にいたときは変人だなとしか思わなかったが、ノルウェーで初めて正体(実は金持ちのグーグル社員だった!!)を明かされ、ぶったまげだった。

とてもいい人で、今回私が来るにあたって、わざわざ仕事を休んで、ロゼというノルウェー中部の町でちょうど開かれていた冬市に連れて行ってくれた。「早稲田の授業に連れて行ってくれたお礼だよ、ハッハッハ」とか言ってたけど・・・・いいのかグーグル、こんな理由で社員を休ませて!!

ちなみに彼は、南米に別荘を所有しており、高級サファリのためにタンザニアに行くのが趣味で、ノルウェーでは朝ごはんには毎朝2000円かけているらしい。そんなこと東京では一言も言ってくれなかったのに!!どんだけサラブレッドなんだ。しかしその一方で、日本旅行のお土産にロリータの衣装を購入しちゃうような、そんな素敵な人である。

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