2009年9月9日水曜日

2010年ワールドカップ, ouais, allons-y!!!

大手携帯会社の広告。
アフリカ各国で見る、携帯会社の広告。スーダンにて。このデザインなかなかいいでしょ。


みなさんテレビに目が釘付け。





あまりにもこの男の子がかわいいもんだから、一緒に写真撮っちゃった。



市場の女の子。 気合入ってます。個人的には、コートジボワールの国旗にオレンジ色が使われていて嬉しい(笑)




先日、2010年の南アフリカへの切符をかけたアフリカン・カップの試合がアビジャンであった。アフリカ全土では早くからワールドカップが相当盛り上がっていて、携帯電話の会社や金融機関などの広告にもワールドカップが大々的に宣伝されている。アフリカ各国で商売をしている企業の広告は、使われている言葉こそ違えども、同じデザイン・同じメッセージで人々にワールドカップがやって来る興奮を伝えている。あれを見ながら名曲「Africa Unite」を聞くと、これからは本当にここが平和な大陸になるという、根拠のない自信が湧き出てくるから不思議だ。

サッカーとは無縁なようにしか思えないスーダンでさえ、大型広告のある町ならどこでもワールドカップが宣伝されていた。全てがインッシャッラー(もしもアッラーがお望みであれば)なお国柄だ。試合の勝敗もインッシャッラーで片付いてしまうに決まっていると断定しているのは私だけだろうか。

ウガンダでもサッカーの試合がある日は、ただでさえカオスなスタジアム周辺が収拾のつかないことになってしまう。なかなか勝てないウガンダ代表に愛想をつかしているのか(ジョークです。愛想は尽かしていません)、ウガンダ人はみんな、ウガンダの国際試合よりもプレミアム・リーグに熱中していた感じがする。

南アフリカに囲まれた美しい小国・レソトにいたときには、代表チームについての面白い話を聞いた。この国には、働き盛りの男性が極端に少ない。みんな南アに出稼ぎに行くか、エイズにやられてしまっているからだ。実際に私も馬に乗って国のあちこちの村へ行った(道がないから馬で行くしかないのね)が、女性とお年寄り、それから子どもが多くても、それに合うだけの数の男性を見ることはなかった。そこで、国際大会があるたびに首都のマセルの警察がチームを編成して頑張るらしい。南部アフリカを旅していたとき、レソト警察に関するいい噂は全然聞かなかったが、ぜひレソトの子どもたちの夢のためにも頑張ってほしいものだ。少し悲しい、それでも心がほんわかするようなサッカーチームである。

ワールドカップ開催地である南アを旅していたときには、各地で試合会場となるであろうスタジアムを何度か見かけた。決勝戦の会場となるスタジアム(当時は建設途中)の前も通った。クライマックスのこの試合をヨハネスバルグでやるなんて・・・治安面が一番心配だね。興奮して酔っ払ったフーリガンが、地元のギャングにコテンパンにやられてしまうに決まっている。それでも、2010を合言葉に、政府は無能ながらもみんな一生懸命やっている。観光業も、世界中からお客さんを向かえる準備オッケーだ。開催成功するといいね、頑張れ南アフリカ!!

広告のエピソードからもお分かりの通り、このワールドカップに対するアフリカの経済効果には非常に期待が高まっている。ケニアでは、「たなぼた観光客(治安の悪い南アを旅行するのではなく、試合を見たらさっさとケニアに来てサファリや登山やビーチなどを楽しむ人が大勢いるのではないか!!!と、勝手に想定されている観光客)」を心待ちにしているサファリのオペレーターやホテル従業員に何度か遭遇した。2007年末に起きた大統領選挙後の暴動のせいで、私がケニアのビーチでダラダラして過ごしていた2008年6月当時、ケニアの観光業界は閑古鳥が鳴いている状態だった。期待してしまうのも無理はない。

日本では、「ワールドカップ」「アフリカ」というキーワードで多くの人が思いつくのは、大分県中津江村ではないだろうか。そうそう、2002年のワールドカップでお騒がせカメルーン代表が様々な話題を振りまいてくれた、あの中津江村。今や私の上司となったエムボマも、うどんとふりかけと神戸と中津江村のことになるとアツく語りだす。相当好きだったんだね。村長さんも、アフリカンな彼らに翻弄されながらも頑張ってたもんね。エムボマと一緒に日本に行く機会があれば、是非大分にも立ち寄りたいものだ。

さてさて、この前の試合はコートジボワール対ブルキナファソだったんだけど・・・。正直、勝負の結果は最初から見えてて、ちょっとブルキナがかわいそうだったね。試合は午後の5時からなのに、朝からスタジアムのまわりには、熱心なサポーターがうじゃうじゃしていた。この日は田舎に行くために車で移動していたが、試合開始まで時間がだいぶあるというのに、マンゴーの木の下に集まって国旗を振りながらラジオを聞く人々や、顔に国旗のペインティングをして市場で野菜を売るおばちゃんたちなどに出くわした。

コートジボワールではみんなサッカーが大好き。前に、偽モノのチケットがしょっちゅう出回るために、アビジャンのスタジアムはいつも人が入りすぎて、非常に危険だという記事を読んだが、あの様子を見ると「なるほどね・・・」としか言いようがない。

コートジボワール(象牙海岸)の名の通り、コートジボワールの代表チームはLes Eléphants(象軍団)というニックネームがついている。コートジボワールだけでなく、アフリカのサッカーの代表チームには、それぞれ動物のニックネームがついているらしい。

例えばセネガル代表はLes Lions de la Teranga(テランガのライオン軍団)、カメルーン代表はLes Lions Indomptables(不屈のライオン軍団)、ブルキナファソ代表はLes Etalons(馬軍団)、そしてナイジェリア代表はSuper Eagles(これはそのままだね。スーパーイーグルス)といった具合だ。現時点でアフリカのトップであるエジプト代表はLes Pharaous(ファラオ軍団)と、象だのライオンだのとは一味違う、なかなか知的で歴史を感じる名前がついていて、そんなファラオ軍に嫉妬しているイボリアンたちは「ファラオだからあいつらはアフリカサッカーのle rois(王様)なんだ」とブーブー言っている。対する弱小チームであるベナン代表は、Les Ecureuils(リス軍団)というニックネーム。象軍団のサポーターたちは「だからヤツらは勝てないんだ」と笑っているが、リスにはリスなりの勝ち方というものがあるだろうから是非頑張って欲しい。

結果は5-0でコートジボワールの圧勝。その瞬間を、私は道端のマキ(小さくて汚いけどおいしい、コートジボワールの居酒屋的存在)で迎えたのだが・・・On est franchement chaud (みんな相当アツいねー)!!当然、道行く車はクラクション鳴らし放題。マキのテレビには近所の人が人だかりを作るものなのだが、試合終了の瞬間そこはダンスホールと化した。道端で魚や肉を焼いているおばちゃんたちも、料理そっちのけでテレビの方へと駆け出し、みんなでダンス、ダンス、ダンス+歓声なのか雄たけびなのか聞き分けのつかない(まぁどっちでもいいけどね)どんちゃん騒ぎ。おーい、お魚焦げちゃいますよー。 その様子を撮ったビデオをアップしたいんだけど、ネットのコネクションがそこまでよくないのでまた今度ね。


今度は10月にマラウイとの試合があるらしい。ははは、こりゃまた最初から勝負が分かってるのに、わざわざこんなことを・・・。マラウイは私のAfrican Sweet Heartだから、あの優しい人々が激しい象軍団にコテンパンやられるのを想像しただけで胸が痛む。そんなこと言っておきながら、今度こそスタジアムで試合観戦したい(当然象軍団のクレイジーなサポーターと一緒に!!)と願う私・・・。人間とは矛盾した生き物なのだ。仕方がない。

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