2009年9月7日月曜日

こんな一日を過ごしてるよ!!

自宅の前で。この人がアウア。

見よ、このワインのコレクション!!
スーパーの入り口。栃木よりすごい。



私の一日の流れはこんな感じだ。まず、朝は7時半くらいに起きて、シャワーを浴びる。鳥のさえずりと、近所の子どもたちの笑い声、それから、どこかからともなく流れてくるアフリカン・ミュージックのお陰で、目覚まし時計など必要ない。シャワーからはお湯が出ないが、水を浴びると気分もシャキッとする。ウガンダの寮ではしょっちゅう断水が起き、シャワーの水を確保するのが大変であったが、ここは普通の住宅街。今のところ水はきちんと出ている。朝食には、マンゴーかパパイヤを食べる。フランスのように、クロワッサンやバゲットを食べることもあるが、私は新鮮な果物の方が好きだ。気温がかなり上がるコートジボワールでは、ごみがすぐに腐って異臭を放つ。なので、私たちの家では、ゴミ袋ごと冷蔵庫に入れておく。朝のお祈りをするアウアを待って、ごみを冷蔵庫から取り出し、家を出る。この辺りはいたって普通の住宅地であり、住んでいる外国人はおそらく私たちぐらいであろうが、念には念を入れて鍵は三重だ。

クラクションが激しく鳴り響くラッシュアワー。車の洪水とも描写できるような道路でタクシーを捕まえるが、朝はなかなか難しい。ウガンダのボダボダがこんなときはものすごく懐かしくなる・・・。ボダボダとはオートバイや自転車を利用した交通機関(?)で、渋滞で交通ルールも車線もへったくりもなくなるカンパラ市内の道路を、神業とも呼べそうな運転技術でスイスイと抜けていく。カンパラの渋滞は小規模ながらも本当にひどく、packedという表現がぴったりだ。大げさに言うつもりはないが、カンパラ中心部では渋滞している道路を渡るのも一苦労――渋滞の中の車と車の間があまりにも狭すぎて、人すら通れなくなってしまうのだから。アビジャンにはボダがいない。時たま、車がびゅんびゅん走るすぐそばで、おんぼろ自転車を一生懸命こぐおじさんの姿が見受けられるが、あれは自殺行為としか言いようがない。

タクシーを呼び止めるときは、必ず「スー、スー(ヘビを撃退するときの、あのスー、スー。分かるかな??)」と合図をしなければならない。東アフリカでは、レストランで注文するときや、道路で誰かを呼び止めるとき、そしてボダを呼ぶときには必ずこの「スー、スー」が使われた。ちなみに、どんなに文化が違うとはいえ、そして郷に入れば郷に従えという諺があるとはいえ、私はこの「スー、スー」を好きになることはできない。犬じゃないんだから、まったく・・・。

タクシーの中では、運転手さんとおしゃべりをするか、アウアにフランス語の文法や表現を教えてもらったりして過ごす。朝はまだ気温がそこまで高くなく、わりと爽やかだ。空気は汚れているけど、タクシーの窓を開けた方が気分がよい。赤信号で止まると、新聞の売り子がやってくる。アビジャンの人は、とにかくよく読む。退屈そうなガードのお兄ちゃんは、仕事中ケータイをいじるか新聞を読んでいるかしているし、開いたドアから人がこぼれてしまいそうな満杯のバスの中でも、みんな一生懸命新聞を読んでいる。この光景を見て、東アフリカの大都会であるナイロビに始めて行ったときの事を思い出した。そこで一番衝撃を受けたのは、ナイロビの人々の歩くスピードの速さと新聞を読む人の多さだった。のどかなカンパラよりも、ものを読んでいる人の割合が圧倒的に高かった。

また、信号機が信号機としての機能を果たしている(素晴らしい!!)アビジャンではあるが、ラッシュアワーの時には警察が交通整理をしている。この交通整理が、こりゃまた見事なんだな。お化粧バッチリのお姉さんが、ピッピピッピと動いてるの。しつこいようだけどカンパラでは、たまにやってる交通整理もダラダラしててやる気のかけらすら感じられないし、むしろノーテンキなお巡りさんが、交通整理と言う名のもとに交通を乱しているようにしか見えなかったり・・・。アイヤイヤイヤイヤー、ウガンダ。でも、なんだかんだで私はこののんびりとしたバナナの国を恋しく思っておりますが。

私たちのオフィスのあるle Plateauというビジネス街を通り抜ける。イボワールの奇跡と呼ばれた70年代から80年代にかけての経済成長を象徴するようなle Plateauには、ユニーク形の美しいデザインのビルが林立しているが、どれもくすんで古ぼけていてどこかさみしい。それもそのはず。イボワールの奇跡以降、アビジャンには新しい建設がほとんどされていないという。活気こそあるものの、古きよき時代と誰もが口をそろえる70、80年代のまま時間が止まったようなle Plateauは、なんだか不思議な空間だ。

オフィスに着くのは8時半過ぎ。もうみんなは仕事をしている。アウアと私を入れると6人しかいない小さなオフィスではあるが、みんなよく働き、親切で仲が良いので、私はここを本当に気に入っている。オフィスを開設した当時、ここで働きたいと応募してきた人が4千人もいたらしい。高い失業率が大きな問題で、みんな必死なのは分かるけど、4千人はすごいね・・・。特に2002年に勃発したla Crise(日本語では「コートジボワールの内戦」とよく言われているが、現地では誰も「la Guerre=戦争」という言葉を使わずに「la Crise=危機」という表現を使っている。この表現の差は、多くのイボリアンが言うように、メディアや国際機関が過大表現しすぎたことが大きな原因であるのかも知れないが、私はイボリアンが言うようにla Criseという表現をあえて使いたいと思う。)の後には社会全体のバランスが失われ、アビジャンに仕事を求めて人が流れ込んで来たようだ。

それだけに、4千人から選ばれたこの4人は本当に優秀で、モチベーションも相当高い。英語を勉強したいという彼らの希望があったため、午前中は英語で会話をするように心がけているが、英語も本当に上手だ。

パソコンに向かった作業をすることもあれば、ミーティングや外をまわることもあるため、仕事中は毎日別のことをしている。午前中は毎日怒涛のように過ぎていく。ちなみに、私はインターンという名のバイトちゃん程度にしか自分を見ていなかったが、渡された社員証(?)にはJunior Managerと書いてあるので、そういうことにしておくことにした。

私のアビジャンでの仕事はたくさんある。広報活動や他企業、他団体とのパートナーシップを担当してはいるが、面白いのでは「La Nipponisation(日本化)」というものも。日本に留学していた当時、アウアは日本の「お客様は神様です」というサービス精神と日本式サービスに感銘を受けたらしく、同じようなサービスをコートジボワールでも実現させたいというのだ。パリにいるエムボマも、本当に日本びいき。彼の強い勧めもあり、うちの会社のLa Nipponisationはこれからすすんでいく(予定・・・。上手くいくかな)。私は、同僚のためにセミナーを時々開いたり、クライアントに満足してもらえるような改革を行うように言われている。アフリカでは、カスタマー・サービスがあまり充実していない。今回はまだ経験していないが、前回のアフリカ滞在では、店の人の対応にブチ切れることもしょっちゅうだった。こっちが客なのに、まるでお金を払って「サービスを受けさせていただいている」といった感じなのだ。マネージャーを呼んで説教したこともよくあった。ハタチそこそこの女の子に怒られるマネージャーは、さぞかし立場がなかったことであろう。

私は、日本では外国人扱いされているが、やはり海外にいると、常に自分が日本人として見なされていることを強く感じる。特に日本人がほぼ皆無の国では、私がとる行動一つ一つが日本人の代表として見られているというプレッシャーがあるので、尚更しっかりしなくてはと思う。幸い、私の会社はアウアが徹底的にマネージメントや教育をしているだけではなく、同僚もみんな優秀であるため、今更改革などする必要がないのではないかと思うほどしっかりとしたサービスを行っているが。

1時くらいになるとお昼の時間だ。アウアと同僚の一人であるミリアムは、この時間を利用してモスクへ行く。他の同僚3人はカトリックであるため、ラマダン中もお昼を食べる。近くの空き地でおばちゃんたちがやっているアチェケ(象式クスクス。キャッサバを乾燥させて作られる)を食べに行くこともあれば、マキ(小さな食堂)でフートー(キャッサバとバナナを混ぜて作られたお餅のような食べ物)を食べることもある。大抵のソースは辛く、パルムオイルをふんだんに使ってあるためかなりこってりしている。私は前回のアフリカで8キロも体重が増えた。マラリアで激ヤセした時期があったにもかかわらずこれだから、相当やばい。今回は本当に気をつけてはいるものの、うーん・・・。アフリカで体重をキープするのは相当難しい。かといって食べないと、今度は周りが大騒ぎする。「アイヤイヤイヤイヤー、体調でも悪いんじゃないか」「コートジボワールのご飯が嫌いなんじゃないか」といった具合にね。だから、食べないのも食べないで難しいのだ。悩む。

午後は午前中よりも時間が経つのが遅いけれど、やることは山のようにあるので退屈するなどありえない話だ。やはり外に出る機械も多い。たまに休憩をしつつ、おしゃべりをしつつ、気がついたらいつも6時をまわっている。

夏のヨーロッパにずっといた私にとって、6時半には日が暮れてしまうアビジャンはなんだか寂しい。パリでは、夏至の日などは10時過ぎまで明るかった。パリでラマダンをしているムスリムは相当大変だね。フランスで育ったアウアは、「アビジャンのラマダンは本当に楽!!」といつも言っている。そりゃそうだ。10時まで食べられないのは相当キツそう・・・。仕事が早く終わる日は6時半にはオフィスを出るが、だいたいいつも7時か7時半くらいまで残る。アウアは本当によく働く。

雨が降っているときは、早い目に仕事を終わさなければいけない。コートジボワールの人にとっては、雨の中を運転するのが怖くて仕方がないから、家に帰れなくなっちゃうんだって。それもそのはず。アビジャンの道路は、他のアフリカの都市同様、あまり質がよくない。雨が降ったら水がはけなくて大変だ。だから、天気が悪いときは、タクシーも乗り合いタクシーも、何もかもが走らなくなる。来象(「来日」っていう言葉があるでしょ?象牙海岸という意味のコートジボワールだから、来象でこれから通そうかと思います♪笑)後間もない頃、アウアはそれを知らずに夜の8時まで仕事をしたらしい。でもその後、2時間もタクシーが見つからなくて大変だったんだとか!!
かくいう私。日本で仮免に3回も落ちた超ダサダサの劣等生だけど、落ち着いたらこっちで免許取得を目指そうかと企んでいる。免許を取得するのか、それとも免許を「買う」のか怪しいところだけど・・・。ウガンダにいる外国人は、免許を「取る」ではなく「買う」という表現を使っていたのよね。さすがTIA(This is Africa)。

その後は、友達とご飯を食べることもあればスーパーに買い物に行くこともある。いわゆるショッピングセンターの中にある巨大スーパーは、もはや日本人が想像するアフリカとは別世界だ。砂漠にある難民キャンプで飢えている子どもたちをみんなは想像するかもしれないが、それがアフリカだと思うのは大間違いだ。このスーパーの目の前には、室内噴水がなぜか設置されており、かなりゴージャスだ。フランスから輸入されたワインやシャンパンのコレクションは圧倒的だし、チーズも充実している。ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ中から集まっている食材。100はおそらく越えているであろう新聞と雑誌。本格的なBoulangerie(パン屋)に家電売り場まで!!そして何よりもすごいのは、そこにいるお客さんのほぼ全てがイボリアンであるということ。外国人向けじゃないんだね。カラフルな伝統衣装を着たマダムがチョココーナーの前でおねだりをする子どもたちをしかったりとか、イスラム教の正装をしたお父さんと男の子がきれいなフランス語で晩ご飯について話していたりとか。こういう場面は世界共通なんだなと改めて実感する。

ちなみに、アビジャンの人は新しい物好きのハイカラな人々なので、このようなスーパーは増え続ける一方のようだ。もちろん、伝統的な市場も負けてはいないけど。

仕事の後は、アウアとはなるべく日本語で話すようにしている。彼女が横浜に留学した年からもう3年たつのに、彼女の日本語は本当にきれいだ。ご飯を家で食べるときは、一緒にフランス語の字幕で日本のドラマを見たりしている。私は日本では全然テレビを見ないので、ドラマを見るのはすごく新鮮だ。今は二人でドラゴン桜にハマっている。

11時くらいになったら部屋に戻る。その後、疲れていなければパソコンに向かって文章を書く事が、アビジャンでの私の日課となった。

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